古代の綿の色

古着の世界を深く掘って行くと未染色の茶綿を使用して製作した通称「茶杢」というスウェットに出会うことがあります。通常の綿花は基本的には生成なわけですが、原種違いで茶色の綿花が存在します。今回は大正紡績が生産するフォックスブラウンという種の原綿を使用して生産された茶杢糸でカネキチ工業さんで試編をしてもらいました。フォックスブラウンとは米国生物学者のサリーフォックス女史がオーガニック農法で、古代の綿の色であった茶色を現代に蘇らせたナチュラルな有色の綿花となります。紡績の段階で茶杢の濃度違いで3種類違えてテストしてみました。来年の受注会か20周年記念モノか、さて何に使おうかなとこれから考えようかなと思っています。@鈴木さとし