ボールド・立沢トオル氏の第3弾は「WUTHERING TEE」です。wutheringとは「風がぴゅうぴゅう吹く」という意味の言葉です。イギリス・ヨークシャー地方の風がぴゅうぴゅう吹く丘に建つ「嵐が丘」邸を中心に人々の間に繰りひろげられる愛憎を描いた、エミリー・ブロンデの小説「嵐が丘」Wuthering Heightsからの言葉です。映画も作られていますので見られたかたもいらっしゃるかと思います。いつものヘルベチカとは趣きを異にしたフォントが新鮮です。どこか愛らしく、どこか癒されるような、それでいて力強くもあります。プリントカラーも今までにないような色を使用しています。ホワイトボディには、グレイッシュブルーとグレッシュサックスとグレイッシュネイビーです。サックスボディにも、グレイッシュブルー、グレッシュネイビー、ホワイト。グレートーンの色目が新鮮ですし、このグラッフィックにはすごくマッチしているかと思います。マリンボディは少しキレイな感じでホワイト、サックス、オフベージュとわりとはっきりした感じにしています。どれも甲乙つけがたいカラーリングでどれか1つに絞るのがとても難しいです。全部ほしい〜ってな感じに私的にも思っています。ここらあたりは、やはり立沢さんの素晴しいところで、いつも感嘆するし勉強にもなります。 @鈴木さとし