ボールド・立沢トオル氏の第4弾は「TREE TEE」です。仏陀が菩提樹の木の下で、明けの明星を見、悟りをお開きになったというその菩提樹はヒッピーカルチャーのアイコンでもあり、シンプルで古典的なグラフィックでもあります。ちょいユルくてナチュラル、ハッピー&ヒッピーな感じかと。たとえばジャック・ジョンソンに着て欲しいようなそんなデザインです。アメリカで生まれたヒッピー文化もずいぶんと東洋思想に影響を受けていたんだというシンポリックなアイコンなのだと思います。そんな意味がありますが、今の時代にはどちらかというと癒しな感じもします。自然は癒しになるということなのだと思います。それゆえに環境破壊問題は深刻かと・・・。そんな意味も含めて木の下には「Protect the environment for our children and children’s children.」今僕達が真剣に考えないとならないこと・・・そんなことも伝えたいです。ホワイトボディには水性顔料インクを使用してグリーンで、ブラックにはホワイト、サックスにはグリーンのテストプリントをしていますが、生地より明るいサックスに変更し、マリンもホワイトでテストプリントしていますが、オフベージュに変更する予定です。これにて立沢トオル大先生の4部作の完結となります。いつもながら立沢さんのデザインするグラッフィックの意味の深さには頭が下がるし、そのメッセージは意義あるものだと考えます。とりわけこのTREE TEEは説教くさくない、ゆるりとした主張あるものだと思っています。 @鈴木さとし