2004年2月から始めたLW NEWSも今日で最後となります。なぜにLW NEWSを始めたのか。当時は中目黒でGBLストアを始めて2年目、お店はまだまだ閑古鳥。僕も土日はお店で、いらしてくださったお客様に吊り編み機のことをお話ししてその良さを、そしてこの文化遺産を次の世代に継承したいと熱い思いをお伝えする日々を続けていました。HPは制作したものの、一度見たらなかなか再訪していただけない。どうしたら再訪していただけるのかと思案した末にでた結論は、今でいうところのブログ的なページをつくればみなさんが興味を持ってくださるのではないかなと。まだ当時はブログというシステムがなく、HTMLでアップロードしていました。速度は遅いは、データ容量の制限はあるわと今では考えられないですよね。(笑)僕の中でもこのLW NEWSは、自分だけではなくLOOPWHEELERを支えてくださる裏方の職人さんたちの想いや情熱やこだわり、大袈裟に言えば哲学的なるものを書くことがライフワークのようになっていたことも事実です。そのくらい毎日の一部になっています。なんたって多い年は406ポストもしているわけで一日一回以上の回数をポストして、それに皆さんがお付き合いしてくださったことが何より僕の原動力になっていました。21年もの長き時間をお付き合いくださり本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。
12/2からHPをリニューアルしドメインもloopwheeler.jpとなります。LW NEWSも少しスタイルを変え、週に1~2ポスト程度になるかと思いますが、日本語/英語バージョンをつくり継続してゆきますのでよろしくお願いします。
今回HPをリニューアルする一番の理由は、いよいよ僕たちも海外通販を始めたいという思いがあったからです。おかげさまで毎日多くの海外からのお客さまがいらしてくださりお買い物をしてくださっています。何でループウィラーを知ってくださったのかとお聞きすると、ほとんどの人たちが口コミだとおしゃいます。これは日本でのループウィラーの広まりと同じことがおこっているなと。僕たちにとってはとても嬉しくありがたいことですので、やはり海外のみなさんへも自分たちの言葉でループウィラーの神髄を伝え、自分たちの手でループウィラーをお届けしたいと強く思うようになりました。しかしながら海外通販を僕たちだけの力で乗りこなすのはなかなか難しく、また僕たちの英語力だけではループウィラーを、吊り編みを正しく伝えることがなかなか難しいということを思い知らされました。
そんな時、forest株式会社の代表 湯原伸悟さんと共同経営者の高橋彬マイケルさんに出会うことなります。彼らは若い会社ですが、「次の100年を変える仕事として日本発ブランドを世界に届ける」という信念を持って上場を目指しておられます。事業のひとつとしてMade in Japan商品の越境ECサイト「omakase」を立ち上げ、日本製品や日本の伝統工芸品を取り扱い海外のみなさんに自らの手で届けています。
代表の湯原さんはループウィラーの大ファンで、千駄ヶ谷、大阪、福岡の3店舗を全て訪問してくださっていて、僕たちと一緒に何かをしたいと強く思っていただていたことが決めてとなり、彼らと業務提携をしてループウィラーの通販事業を共に成長させていこうと気持ちをひとつにしてスタートすることにしました。ブランド立ち上げの時からの理念であります「世界一正統なスウェット」をつくり、日本にしかない吊り編み文化を世界中の人たちに伝えることを自分たちの手でさらに進めるため12/2 新たな幕開けとなります。ループウィラーを100年ブランドにするための新たなチャレンジにお付き合いいただけますと嬉しく思います。これからもみなさんが、ループウィラー良いな、やっぱりループウィラーじゃなければ!と思っていただけるように、一生懸命ものつくりをしてゆきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 2024年11月29日 鈴木諭
PS:画像のLWベアはパタンナーの石本が創業時から吊り裏毛の残布を使いハンドメイドでつくり続けてきた作品です。いよいよ No96、97、98、99、100と100体目となります。