立沢トオル御大の偉大なるデザイナーへのオマージュの第3弾「GILL SANS」のテストプリントがあがってきました。エリック·ギルことArtur Eric Rowton Gill氏(1882-1940)への敬意を表してのグラッフィックとなります。私的には立沢フォーマットと呼んでおりますが胸センターと左右の腕のスペースを使用したグラッフィックデザインです。僕はこのスタイルが大好きです。さて少しエリック·ギルとギルサンズの説明を。。。向って右に見えますはご存知の方も多いかと思いますがロンドンチューブでお見かけするマークです。これは1916年に発表されたアンダーグラウンド·サン·セリフ、ロンドン地下鉄書体(London Underground Type)でエリックの先生でもあるエドワード·ジョンストンが制作したものとなります。これに触発されるかたちで1928年にエリック·ギルがイギリスではもっとも使用頻度の高いディスプレイ書体といわれる「ギル·サン」のフォントを生み出したわけであります。詳しくは1928年に「Gill sans series 231」として公開され、スタンレーモリソンの依頼によりモノタイプ社から1930年に「Gill Sans」として販売されることになったのが事実です。制作されてから80年近くなるというのに合理的かつ人間的な感じがするとても魅力のある書体だと僕は思います。オールドスタイルなものだけれどとても新鮮なものに感じるのはループウィラーが標するものと同じであると思います。20年後みなさんのスウェットもどこかの古着屋さんで輝いていられたら嬉しいし、60年代のカレッジロゴタイプのスタイルのようにこの立沢トオル·スタイルもスタンダードなものとしてみなに継承されているのではないだろうかと思います。第1弾ブロックマン、第2弾ワイデマン、そして第3弾エリックギル。前に2作をお持ちの方はマストかと。。。7月の中旬くらいのリリースになるかと思います。。。。もちろんスウェットです。 @鈴木さとし / Satoshi suzuki