福岡10周年のトークイベントの時には少しお話させていただきましたが日本古来から存在する手法でもある紙の糸を使って吊り編み天竺をつくってみました。わりと固くてTシャツなど肌にふれる洋服には向いていなかったのですが、最新技術によって使用可能な範囲にまできたかなと思います。和紙の特徴といいますと、軽い、羽毛がない、吸水性と撥水性の両方に優れているあたりが特筆かなと思います。今回の原料は麻からパルプをつくり紙にしてそれをスリッターで細く細く裁断して撚りをかけて1本の糸にする製造方法です。最初はざらっとした感触ですが、洗いこんでいくと馴染んできて、コットンとはまた違う着心地のTシャツに仕上がっています。いままであまり体験したことがないような風合いですので、独特といえば独特です。少し改良したいところもありますので再度サンプルを製作して、来年の夏に限定的になってしまうと思いますが、生産できたらいいなと思っています。@鈴木さとし