世界文化社から11/15発売予定の仮題ループウィラーAtoZを製作中だというお話は以前にしたかと思います。今日はその中でもとても重要なパートでありますBeams Plusとの座談会を2時間以上にわたってさせていただきました。大川さんの私物である超貴重品、Beams Plus渋谷店のオープン記念でもあり、ビームスプラスとループウィラーの初プロダクトでもありますマルチカラースウェット2色とLWベアBeamsPlusバージョンです。僕のとっても思い出深いアイテムです。元Begin編集長で、現在は株式会社ビギンの取締役でもある光木拓也氏。モノマガジン時代の彼との出会いがなければ、今のLOOPWHEELERはなかったかもしれないほどの重要人物です。20年前に、新聞以外のメディアで初めてカネキチ工業を取材してくださり、吊り編み機の記事を初めて書いてくれた人であります。日本綿業協会にも一緒に取材に行ってくれたりと二人とも若かったのでかなり無理なスケジュールでも乗りこなしていたように記憶しています。僕たちループウィラーはデザインというより職人的なものつくりの立ち位置でブランディングをしてきたんだと思います。糸の番手(太さ)や糸の種類、例えば綿糸の紡績工程の違いにより、カード糸、コーマ糸、空紡糸、コンパクトヤーン、糸を撚糸する際の度合いによって甘撚糸、強撚糸、無撚糸などの様々な特性を持った糸を意図的に製作したり、原綿の生産地や、繊維長の長さによってその糸の特性を作り上げることができること。そして吊り裏毛においては表糸、中糸、裏糸のそれぞれの番手を変えたり、違う特性の糸を組み合わせることによって、肌触りや、厚み、重さを含めた風合いを変えてゆくことを自在とまでは言いませんが、ある程度の自由度を持って独自性のあるものつくりができることをビームスのみなさんをはじめコラボレーションをしてくださるみなさんに伝えてきました。とりわけビームスプラスとはかなり深いところまで、プラス専用の素材開発をしてきたんだと思っています。プラスのみなさんはそのあたりをきちんと理解してくださり、お客様に伝えて続けてきてくださったのが20年近くのコラボレーションを継続することができた肝なんだと思っています。そんなお話を今日はみんなで話すことができました。あとは編集者のみなさんが文章にしてくださると思っています。BeamsPlusも今年25周年です。25×25の記念プロダクトを製作しています。来週あたりには出来上がるかなと思っていますのでお楽しみにしていただけましたらと思います。なかなか良いスウェットたちが出来上がると思います!どうぞよろしくお願いします。@鈴木さとし