メガループウィラー製作よもやま話。

カネキチ工業にお邪魔した2年ほど前のことだったと思います。ループウィラー史上最重量級の吊り裏毛をつくってみたいね、、というお話になりました。。。何がきっかけでその話になったかは失念しております。ごめんなさい。。。そこで出てきた編み立てのレシピはA:表16番単糸x中20番単糸右x裏7番単糸 B:表20番単糸x中20番単糸右x裏8番単糸の組み合わせで、吊り編み機はこれを編めそうなのが21寸の吊り編み機の中にあるからそれでチャレンジしてみようということになりました。AはBよりヘヴィウェイトですが、度目が詰まりすぎてしまい生地も硬くなり過ぎてしまいました。Bはもうひと頑張りすれば、重さと柔らかさのバランスがループウィラーらいしいところに落ち着きそうでしたのでさらに改良を加えて再度編み立てを3種類することにしました。① 表GR6(定番のグレーメランジより少し薄いグレーメランジ)x中生成りx裏生成り② 表GR2(濃いめのグレーメランジ)x中GR7(定番のグレーメランジ)x裏生成り③ 表GR4(薄めのグレーメランジ)x 生成りx裏生成り、、の3種類の編み立てを終えたところ、③ の表GR4の20番単糸(薄めのグレーメランジ)x 中生成り20番単糸右撚りx裏8番単糸生成りの組み合わせが一番しっくりきましたので、現物はこのレシピで進めることになりました。特徴としては、ウルトラヘヴィウェイトだけど、ループウィラーらしい柔らかさをギリ表現していることでしょうか。裏返してみていただくとわかりますが、定番のLWライトLWベーシックに比べてループの長さがまちまちで長いのもあれば短のもあるかと思います。ループの密度を保ちながらループの長さをランダムに不均等にしてループが少し寝るように編み立てられたことです。それによって重さと柔らかさのバランスをギリギリまで攻めることができたかなと思っています。このウルトラヘヴィウェイトの出来上がりをみてカネキチ工業南方社長がメガだなぁ〜、、、メガループウィラーですねと言ったところからこの吊り裏毛のニックネームをメガループウィラーとすることになりました。。気に入っていただけると嬉しく思います。@鈴木さとし