LW25周年記念スウェットのお話の続きです。さてどんな糸をつくろうかと考えた時にギザ45でグレーメランンジを製作したらどんな風合いになるのだろうかと。。。なぜならギザ45を含め、ギザでグレー杢糸を紡績するということはなかなかハードルが高くチャレンジングなことですので、あまりやっている人を見たことがないからです。LW25周年の記念にやる意味があるかなと思うますので、その思いをまずは糸にしてみようと考えました。しかしながらGIZA45は200kgしかないのです。思案のしどころなんですが、これだと吊り裏毛に編み立てることを考えると量が足りなくなってしまうのです。大正紡績の森田さんという杢糸ブレンドの神様と呼ばれている職人さんがアドバイスをくれました。GIZA45を生成りのまま、そこに現在手に入るGIZAのTOPクオリティである上の画像のGIZA96を綿の段階で染めてGIZA45の生成りとブレンドするというのはどうだろうかと。そしてもう一つ発見した7年ほど前からのデッドストックGIZA綿、GIZA88を裏糸用として使用するアイディアを出してくれました。GIZA88の画像をよくみていただくと少し赤っぽい原綿であることがわかりますでしょうか。これを裏糸に、しかも今までループウィラーでは使用していない7番単糸という太さの糸をGIZA88で紡績してみたら面白いものができるのではないだろうかというお話となったわけです。これから試紡して杢色濃度の確認からスタートしましょうというお話になりました。糸のアウトラインが決まりましたので、ここからは挑戦ですね。貴重な高価なGIZA45のデッドストックを台無しにしないように震えながら進みたいと思います。製作委員会と申しましたが、大正紡績の浅田さん、森田さん、カネキチ工業の南方社長のご協力とアドバイスのもと製作を進めてゆきたいと思います。来年の今くらいまでには出来上がったらいいなと思います。また進捗はお知らせしますね。@鈴木さとし