2011SSスイスコットンポロシャツカラーです。昨日は40/2コーマ吊り鹿の子のお話でしたが、今日はスイスコットンのお話です。多くのみなさんはご存知かと思いますが、LWがずっとリコメンドしている糸の1つとしてスイスで紡績された通称スイスコットンと呼ばれている糸があります。よく誤解をうけるのが、スイスで栽培された綿花ですか?と聞かれることがありますが、スイスでは綿花はほとんど生産されていません。日本と同じく、綿が成長するための気候条件としては、あまり適していないことが理由としてあげられます。北米産の超長綿スーピマ種という銘柄の原綿をスイスへ持っていって、スイスの紡績メーカーでわたのかたまりから綿糸に紡績を行っています。その綿糸を日本に輸入して、和歌山で編みたてをしています。この一連の流れをもってしてループウィラーのスイスコットンシリーズは完成されるわけです。いつもながらですが、長い道程ですね。さらには、80番単糸という細さですので、吊り編み機で編むには、細すぎますし、耐久力もありませんし、すごく繊細な糸とも言えますので、これを3本に束ねて撚糸をして1本の糸に加工して適合するようにしています。80/3と記述し、ハチマルミコと読みます。80を3で割算しますと26.6666と割り切れませんが、、ざっくり26~27の間くらいと覚えてください。昨日の40/2(これはヨンソウとかヨンマルソウと読みます)40割る2は20ですね。20より26~27としたスイスコットンの方が数字が多くなります。綿の太さを数値に表した場合、数字が大きいほうが糸の太さは反対に細くなります。スイスコットンのほうが6~7番手細くなりますので、編みたてた生地の厚さも薄くなります。まだまだ説明不足なところもありますが、今日はこのあたりで一旦お話をおきます。さて本題ですが、スイスコットン吊り鹿の子の今シーズンのカラーですが、定番のブラック、マリン、ホワイトに加えてチャコールグレーといいましょうか、墨黒といいましょうか、絶妙な黒色が新色として加わります。いつもながら、無地バージョンと衿にラインをあしらったものと2パターンの生産をしています。こちらもリリースは4月の予定をしております。お楽しみにしていただけましたらと思います。@鈴木さとし / Satoshi Suzuki