NIKE×LOOPWHEELERのプロダクトのお話を少しずつです。先にもお話しましたがここ十年以上、日本でアパレルを生産していないこと。また Made in Japan の洋服を世界各国にデリバリして販売した近年の事例がないこと。そして何よりこのスローで小量のプロダクトを現在の同社のプロダクションシステムのひとつとして、どのように成立させていくかということなどなど。考え消化してゆくべき事項は山積していたわけですが、多くの人の情熱と執念、ループウィラーに対しての特別なはからい、そして何よりナイキ×ループウィラーのチームみんなが「Future Heritage」となりうるスウェットを製作したいという強い気持があったからこそNIKE×LOOPWHEELERのプロダクトが世にでることができるのだと思います。あらためて携わっている全ての人に感謝なところです。プロジェクトがスタートして2年と少したちますが、デザインなど企画自体は1年先の2009年秋物まで終わっています。なので、もう来年の秋までのプロダクトは決まっているといえば決まってます。ループウィラーオリジナルの企画はまだ冬物も終わってないのに、、、です(笑)。それはそれで楽しみなことですが、まずは今年の秋物からですね。AW77Hoodyの「AW」とは「Athletics West」の頭文字を取ったもので、「77」とは「1977年」のこと。1977年にナイキが助成して設立した陸上競技を志す人の為のクラブ・ハウス的施設の名称をアスレチックス・ウェストと呼んでいました。そこでAthletics West Hoodyと呼ばれるジップアップパーカが企画されアスリート達のウォームアップスーツとして活躍していたわけです。これをもとに全く新しく作り直したものが、このハーフジップパーカとフルジップパーカとなります。
ハーフジップはわりと長いジップで襟元が広く開くところが少しスポーツウェアなところだと思います。着ると案外かわいい感じもします。後のいつものLWマークプリントをナイキのコーポロゴに変更して生地同色インクにてループウィラーらしくプリントしています。で、オレンジベースのホワイト文字のカタカナネームです。
こちらはフルジップパーカです。フロントファスナーは上にも下のもダブルジップを使用しています。ハーフジップにも共通していることですが、両サイドの接ぎは真横ではなく後身頃方向に少しオフセットしたパターンにしています。そこをフラットシーマで縫製していること、そしてラグランスリーブのパターンと相まって独特の形状を創りだすことができたかと思っています。スリーブからアームホールのつなぎのパターンがこの AW77Hoody が少しばかり主張するところかと思います。8/8から海外では販売開始となりますが、日本国内では1週間ほど遅れながら8/16土曜日からの販売開始ができそうです。正確には来週にでもお知らせいたしますが、まずはご一報といったところです。今回は Nike USA のサイズスペックを基にサイズ設定をしていますのでループウィラーオリジナルとは少しサイジングが違います。申し訳ないですが、可能な限り試着をしていただけましたらと思いますのでいつものようなご予約はお受けしていませんのでご了承ください。どうぞ宜しくお願いします。 @鈴木さとし/Satoshi Suzuki