今日は少しループウィラー以外のお話です。立沢トオル氏の作品本「98-08 Toru Tachizawa 自由が制限されたときに真の自由が最もよく発揮される」が発売されます。たいへん喜ばしいことです。LOOPWHEELERも御世話になっている「TOKYO CULTUART by BEAMS」限定にて今週末には店頭にならぶ予定のようです。販売価格は税込3,990円とのことですのでご興味のあるかたはビームスさんにお問い合せいただけましたらと思います。ちなみに評論をグルービジョンズ伊藤弘氏がしています。今思えばバンザイペイント立沢トオル氏との出会いは僕からの1通のe-mailがはじまりでした。2000年のことだったかと記憶しています。評論で伊藤氏も言及しているようにループウィラーの初期、海外市場を対象としたスウェットシリーズを展開したときに「BONZAIPAINT ON LOOPWHEELER」を旗本にロンドン、パリで大きな注目をあびたことは記憶に新しいことです。立沢さんが用いる伝統的な日本の意匠は、現代と過去をミックスするだけにはとどまらず哲学的な意を内包しNIPPONをで表現しているところが外の人からみるとたいへん興味深いものがあったのではないだろうかと。そしてなにより独特のユーモアと風刺をもって皆をひきつける魅力は立沢トオルのオリジンなのではないかと僕は思っています。本の中からループウィラーに関係するところを少し。2000年のFWロンドンのセルフリッジズで展開した「手」のシリーズから2作品。通称「プレステ」と「マウス」、名作です。
翌2001春夏に同じくセルフリッジズとパリのコレットで展開した「百人一種」シリーズから「2番」と呼ばれているユニフォームを連想させる秀作。
2002中目黒にGroovisions、Bonzaipaint、LoopwheelerでスタートしたGBLストアでのオープニング作品「ル、ぷ、う、ら」4部作。今これ持っているひと、貴重かと。
そしてGBL閉店後千駄ケ谷に移転してからの不朽の名作「undisputed」。これは今でも僕個人のグラフィック製作のお手本となっています。9年前、最初に立沢さんの仕事ぶりを見た時にMacに向かうまえに計算機をもちだしたのにはびっくりさせられました。それほどに今の僕に多くの影響を与えてくれた人です。多謝。
そして「この道やゆく人なしに秋の暮れ」ですね。笑 @鈴木さとし / Satoshi Suzuki