ネンイチ企画の定番となっておりますゴマシオ吊り裏毛3部作が出来上がりました。千駄ヶ谷は6/13木曜夕刻、大阪は14金曜、福岡は15土曜からの販売開始予定です。毎年の説明ですが、ゴマシオ吊り裏毛って初めて聞く方には、少し変な感じかもしれませんね。いわゆるご飯にかけて食べるごま塩のイメージから派生した見た目の日本的な表現です。ヴィンテージ古着の世界にもゴマシオ裏毛が(多分吊り裏毛)存在をしています。今や大変高額な金額で取引されています。もともとはそこからインスパイアされて製作したものです。カネキチ工業の今の技術を駆使して吊り編み機で編んでいます。画像は黒ゴマと呼んでいるカラーです。表糸にチャコールTOP杢糸と生成糸をひとつの給糸口に並列に挿入して、吊り裏毛を編んでいるのが特徴です。とても特殊な技術でこれを編める吊り編み機は、カネキチ工業さんにも1台しかありません。衿、袖、裾、両サイドガゼットのフライスも特殊な編み方をしていますので独特の雰囲気が出ているかなと思います。こちらはアオゴマと呼んでいるカラーです。同様にネイビーTOP杢糸と生成糸をひとつの給糸口に並列に挿入して吊り裏毛を編んでいます。今思うとこのゴマシオ吊り裏毛の開発へのチャレンジしたあたりからカネキチ工業の技術的な進化が著しく進歩したように思います。吊り編み機は80年~100年近く前に製造されたものが多いですが、そのヴィンテージ吊り編み機に向き合い、現代の職人さんたちの探究とトライアンドエラーの繰り返しによって今日も開催している受注会の新しい素材につながっています。サイズはS~XLまでの4サイズ、カラーはクロゴマとアオゴマの2カラー、販売価格は26,400円(税込)となります。どうぞよろしくお願いします。@鈴木さとし