過日の和歌山

先月のお話ですが、カネキチ工業の南方社長と和歌山の豊染工さんにお邪魔してきました。100年前のヴィンテージ起毛機のお勉強でした。豊染工さんのお取引先である起毛屋さんが廃業されるとのことで、この100年前の起毛機を2台譲り受けたとのことです。画像はその1台ですが、僕も見たことがない構造の起毛機でした。もう1台の方をレストレーションしたのがこの画像です。肝となる主要パーツは活かしながら動力部分を新しく製作したとのことです。レストアしてくれたNANWA . IRON WORKS L.T.Dの刻印はなかなかイカしてました。全貌はこんな感じです。テスト起毛の上がりチエックです。豊染工の田中専務いわく、完成度を上げるためには今年いっぱいは時間が必要かなとのことでした。僕も今まで見たことがないような起毛のかかりかたでしたので、基本的に起毛をしない LOOPWHEELERですが、この100年起毛機を使って起毛をする意義や価値はすごくあるかなと思いました。羊さんのモコモコとでも言いましょうか、ボアのようなとでも言いましょうか、某アウトドアメーカーのフリースのようななんとも言えない表面感です。なんとか来年早々か、遅くとも来年の受注会には、みなさまにお見せできたらと思っています。お楽しみにしていただけましたらと思います。@鈴木さとし