先染ボーダー吊り裏毛

先染ボーダー吊り裏毛ループウィラーでは初の試みですが吊り裏毛先染めボーダーの生地を製作してみました。吊り編み機はその構造上、画像のようなボーダーを編みたてることができません。しかしながら和田メリヤスの和田社長が独自の手法で機械を改造して先染ボーダーを編みたてることが可能な吊り編み機を作り上げてしまいました・・すごいことです。まさしく過去の歴史の中にもなかったものになります。吊り編み機に機械的な外付装置を独自で開発、製作して糸を切替えて挿入することを可能にしています。裏毛はご存知のように表糸、中糸、裏糸と3種類の糸を編み機に挿入して編み立てて行くわけですが、その構造上どう逆立ちしてもこのようなボーダーを編むことはできないのですが、それを可能にしているところは和田さんの技術力とアイディアの賜物だと思います。画像のボーダーですが、10cm×10cmの等ピッチのボーダーとなります。カラーですが、TOPグレーの濃淡で2パターンの配色を製作してみました。画像の濃いほうのボーダーはGR9というブラックチャコールTOPグレーとGR2というチャコールTOPグレーを表糸に使用した配色となります。薄いほうのボーダーはGR2チャコールTOPグレーとGR1というLWベーシックのグレーメランジより少し濃いTOPグレーの組み合せとしました。いずれも中糸と裏糸は手を抜かずGR2チャコールTOPグレーのカラーに近いグレー色に糸の段階で染色をしたものを使用して編み立てています。中糸と裏糸を生成の糸で編み立ててしまうと生地の表面に生成の色がソバカスのように出てきてしまうので、手間暇がかかりますが完成度を高める為に糸染をしています。この生地を使用してスウェットとパーカを製作しようと思っています。タイプによってはグラッフィックをプリントしたり、ボーダーのみ(無地という表現も何ですが)で製作したりと何パターンかのプロダクトを作る予定です。リリースは来年の1〜2月の予定をしています。お楽しみにしていていただけましたらと思います。 @鈴木さとし