マリンTOPパネルボーダー吊り裏毛ジップフーディです。

lw290_mtborders1.jpgコレ、今年の受注会で一番製作難易度が高く、2度と手に入れられる可能性が一番低いものと思います。クラシックボーダー切替機付吊り編み機でパネルボーダー吊り裏毛を編み立てるのは初めてのことですので、本邦初公開といったところです。編み立てる前に、オフ白無地の部分とマリンTOPのボーダー本数と幅、その間にあるオフシロ部分の幅を設計しないとなりません。それもXS~XLまでの5サイズに対応でき、かつ必要最少限な1パネルの長さを計算しなければなりません。このLW290ジップフーディを製作するには、オフ白無地部分が30cm、マリンTOPボーダーが16本と間のオフ白部分の合計で48cm、合計78cmの長さで1パネルとしています。そして1人分を作り上げる為には2パネル156cmの長さが必要となります。このような面倒な数字をクラシック切替機をチェーンとコマで設定して実際の生地の上で表現していかないとなりません。最初は、無理かも、、と言われましたが、カネキチ工業さんのみなさん努力と技術によって、出来上がったわけです。さらには、マリンTOPの糸をボーダー部分に使用して、中糸、裏糸もオフ白の糸染めしていますので、カードで言えば、ロイヤルストレートフラッシュといったところでしょうか。受注会価格は29,400円、すこし乱暴な言い方かもしれませんが、これを買わずに何を買う!という感じですね。。。笑。
lw290_mtborders3.jpg衿伏せテープも配色としてみました。画像では。、マリンTOPの杢調がでていませんが、実物はマリンTOP杢もモヤモヤ感がでていて、奥深い立体感が見てとれると思います。
lw290_mtborders4.jpgモバイルポケットはマリンTOP無地を使っています。このマリンTOP吊り裏毛をつくったからこそ、このマリンTOPパネルボーダーができたとも言えます。上で言うところのロイヤルストレートフラッシュ加減は、こういったところにあるわけです。今回の受注会のスズキのイチオシであります。@鈴木さとし